第101回看護国試

【2022年最新版】第101回看護師国家試験午後③

H24.2.19(日)に実施された第101回看護師国家試験

厚生労働省ホームページ(第95回助産師国家試験、第98回保健師国家試験、第101回看護師国家試験の問題および正答について)を参考に編集・作成

看護師国家試験 第101回の午後100~108

看護師国家試験 第101回午後

100)次の文を読み100~102の問いに答えよ。Aさん(82歳、男性)は、4年前にアルツハイマー型認知症の診断を受けた。要介護4で、1年前からグループホームで生活している。高血圧症対して持続性カルシウム拮抗薬を内服している。他に治療を必要とする疾患は認められない。1週前から夜はほとんど眠らず、居間のソファに腰かけたり、歩き回ったりする状態が続いている。昼間もベッドに横になることはない。食欲が低下してきたが、先月よりも体重は2kg増加している。Aさんは廊下でうずくまっているところを発見された。肩呼吸をしており、四肢に冷感があり下肢の浮腫が強い。体温36.1℃、脈拍120/分、血圧86/50mmHg、呼吸数40/分であった。Aさんの状態で最も考えられるのはどれか

①心不全

②上気道感染

③狭心症発作

④閉塞性呼吸障害

看護師国家試験 第101回午後

101)Aさんは直ちに救急車で病院に搬送され、治療を受けて症状は軽快した。入院後1週が経過し、尿量が確保されていることを確認したため、入院直後から挿入していた膀胱留置カテーテルを抜去した。抜去3時間後、Aさんはグループホームの職員の名前を大声で呼び始めたため、病棟看護師が病室に行ってみると、Aさんはオムツを外して失禁していた。Aさんへの援助で適切なのはどれか

①鎮静薬の使用を検討する

②膀胱留置カテーテルを再度挿入する

③排尿記録をつけ排尿パターンを把握する

④グループホームの職員に付き添いを依頼する

看護師国家試験 第101回午後

102)Aさんは症状が改善し、退院することになった。病棟看護師がグループホームの職員と家族とに指導すべき内容として最も適切なのはどれか

①「深呼吸を練習させてください」

②「足のむくみを観察してください」

③「蛋白質の少ない食事にしてください」

④「水分を1日1,500mℓ以上摂(と)らせてください」

看護師国家試験 第101回午後

103)次の文を読み103~105の問いに答えよ。Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中の後遺症で左片麻痺がある肺炎をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。Aさんは「1人で死ぬのは寂しい」と看護師に話した。看護師の対応で最も適切なのはどれか

①「死ぬときは苦しくないようですよ」

②「Aさんは十分頑張ってきましたね」

③「できるだけAさんのそばにいますよ」

④「そんなことを言うとご家族が心配しますよ」

看護師国家試験 第101回午後

104)Aさんはほとんど食事を摂(と)らなくなり、尿量も減少してきた自発的な動きが減少し、傾眠状態となった。Aさんの家族への看護師の対応で最も適切なのはどれか

①「状態が不安定なのでケアは職員で行いますね」

②「これからはご家族が目を離さないでくださいね」

③「刺激せず、なるべくそっとしておいてくださいね」

④「これからの経過について説明しますね」

看護師国家試験 第101回午後

105)Aさんは深い昏睡の状態になり、四肢の冷感、チアノーゼ及び下顎呼吸が出現してきた。痰は絡んでいない。医師は付き添っていた家族にAさんの死が近いことを告げた。Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか

①見守る

②下肢を挙上する

③酸素吸入をする

④気管内吸引をする

看護師国家試験 第101回午後

106)次の文を読み106~108の問いに答えよ。Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著明で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。受診時の血液検査の結果は、CRP15.7mg/dℓ、AST〈GOT〉22IU/ℓ、ALT〈GPT〉54IU/ℓであった。Aちゃんは川崎病と診断され、入院したアスピリンの内服とγ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。入院時のAちゃんへの看護で適切なのはどれか

①歩行を禁止する

②高エネルギー食とする

③弾性包帯で下肢を圧迫する

④アナフィラキシー様症状に注意する

看護師国家試験 第101回午後

107)Aちゃんは妹の誕生後、母親からなかなか離れないことが多くなっていたという。最近は、妹のおもちゃを取り上げ、注意されるとすねて返さないことがあった。Aちゃんは排尿は自立していたが、入院後は失敗することが多くなった。Aちゃんのアセスメントで適切なのはどれか

①退行現象がみられる

②自我同一性が確立している

③アタッチメントの形成が不良である

④感情をコントロールする能力の発達が遅れている

看護師国家試験 第101回午後

108)心エコー検査で冠状動脈瘤が発見されたが、Aちゃんは元気にしており、退院することになった。Aちゃんの家族への退院指導で適切なのはどれか

①走らせない

②塩分摂取を制限する

③激しく泣かせない

④予防接種は退院後6か月以降に行う

看護師国家試験 第101回の午後109~120

看護師国家試験 第101回午後

109)次の文を読み109~111の問いに答えよ。Aさん(25歳、初産婦)は、正常な妊娠経過で妊娠39週5日に3,100gの児を分娩した。分娩所要時間16時間30分、出血量は300mℓ会陰切開・縫合術を受けた。産褥1日Aさんは、体温36.8℃、脈拍78/分、血圧116/70mmHgである。排尿後の観察では、子宮底の位置は臍下1横指、子宮は硬く触れ、血性悪露が中等量みられる。会陰縫合部に発赤はないが、痛みがあるため円座を使用している。Aさんは「トイレに行きたい感じがはっきりしません」と言う。観察すると膀胱充満はみられなかった。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか

①「導尿しましょう」

②「お水をたくさん飲みましょう」

③「3、4時間ごとにトイレに行きましょう」

④「縫合部の痛みがなくなれば感覚が戻ってくるでしょう」

看護師国家試験 第101回午後

110)産褥2日Aさんは、体温37.0℃、脈拍84/分、血圧120/70mmHgである。子宮底の位置は臍下2横指、子宮は硬く触れ、血性悪露が少量みられる。乳房に熱感と緊満感とがある。授乳は1、2時間ごとに行っている。会陰縫合部に変化はないが、Aさんは「痛みがあるので座って授乳するのがつらい」と言う。この日の血液検査の結果は、Hb12.0g/dℓ、Ht38%であった。Aさんのアセスメントで最も適切なのはどれか

①貧血がある

②感染徴候がある

③乳汁うっ滞がみられる

④授乳時の体位を工夫する必要がある

看護師国家試験 第101回午後

111)生後3日Aさんの児は母乳のみを哺乳している。体重2,850g体温37.3℃、心拍数156/分、呼吸数50/分で周期性呼吸がみられる。児の全身観察では乳房の軽度腫脹がみられる。児の昨日の哺乳回数は12回であった。排便は2回で移行便であり、排尿は4回であった。児の観察結果で正常を逸脱している所見はどれか

①排尿回数

②体重減少率

③乳房の腫脹

④周期性呼吸

看護師国家試験 第101回午後

112)次の文を読み112~114の問いに答えよ。Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠39週3日に3,500gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間45分、出血量は450mℓ、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点であった。生後1時間Aさんの児は、体温36.8℃、心拍数150/分、呼吸数56/分である呼吸は不規則であるが陥没呼吸や呻吟はみられない。四肢に軽度のチアノーゼがみられる。児への対応で最も優先すべきなのはどれか

①沐浴

②血糖値の測定

③口腔内の吸引

④保育器への収容

看護師国家試験 第101回午後

113)分娩後6時間Aさんは、体温37.2℃、脈拍64/分、血圧126/68mmHgである。子宮底の位置は臍高、子宮はやや軟らかく触れ、血性悪露が中等量みられる。下腹部痛はないが会陰縫合部の痛みが軽度ある。乳房に緊満はなく、乳腺開口は2、3本である。このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか

①床上安静を勧める

②下腹部に温罨法を行う

③子宮底の輪状マッサージを行う

④乳房の自己マッサージを指導する

看護師国家試験 第101回午後

114)産褥4日Aさんの血糖は、食前80mg/dℓで、食後2時間には110mg/dℓであった。児には2時間ごとに母乳を与えており、退院後も母乳育児を希望している。看護師はAさんから「これからはどのように血糖コントロールをしていくことになりますか」と質問された。Aさんへの説明で適切なのはどれか

①自己血糖測定を生涯継続していく必要がある

②インスリンによる血糖コントロールが必要になる

③産後6週ころにブドウ糖負荷試験を受ける必要がある

④必要エネルギー量は非妊時と同等である

看護師国家試験 第101回午後

115)次の文を読み115~117の問いに答えよ。Aさん(29歳、女性)は、20歳で短期大学を卒業するのと同時に就職したが「会社に行きたくない」と言い出して、2か月で仕事を辞めた。その後は、自宅で何もせずに過ごしていた。昼夜逆転の生活が長く続いたが、ある日、夜遅く帰宅した父親と就職のことで激しい口論となった。それ以来、昼も夜も起きていて、食事も摂(と)らずに自室に引きこもり、ぶつぶつと独り言を言ったり、笑ったりするようになった。心配した母親に伴われて受診し、統合失調症と診断された。Aさんの表情は険しく、常に周囲を警戒している。医師が入院を勧めたが、Aさんは興奮し、母親にしがみつきながら「入院はいや。家に連れて帰って」と泣き叫んだ。さらに、診察室のドアの方に走って逃げようとしたため、看護師が制止しようとすると、Aさんはその看護師を突き飛ばした。この看護師の対応で適切なのはどれか

①大きな声で話しかける

②入院を拒否する理由を尋ねる

③母親に入院の説得を依頼する

④看護師と患者の身体の損傷に注意する

⑤患者と2人きりで話すことができる場所に移動する

②④

看護師国家試験 第101回午後

116)入院後1か月が経過し、Aさんは看護師に時々笑顔を見せるようになってきた。Aさんは「毎日が退屈」、「早く退院したい」と言うようになった。Aさんを交えたカンファレンスで、病棟で週1回行われている退院支援グループへの参加を検討した。このグループでは、対人関係や社会生活を営むのに必要なスキルの学習が行われている。Aさんのグループ参加の目的として、最も優先度が高いのはどれか

①生活リズムを整える

②興奮が抑えられるようになる

③退院後の日中の過ごし方を考える

④他の参加者から問題点の指摘を受ける

看護師国家試験 第101回午後

117)退院支援グループに参加し始めてから1か月が経過し、Aさんはグループの他の参加メンバーとも打ち解けて話をするようになった。5回目の参加で、Aさんは「父親は、私の苦しさを分かってくれない。退院しても、また言い争いになりそう」と話した。グループに参加しているAさんの担当看護師の対応で、適切なのはどれか

①Aさんの気持ちを積極的に代弁する

②終了後、Aさんに反省点を報告してもらう

③Aさんの話がテーマとずれないよう介入する

④Aさんに父親とのやり取りのロールプレイを提案する

⑤Aさんが自分の悩みを表現したことは意義があると話す

④⑤

看護師国家試験 第101回午後

118)次の文を読み118~120の問いに答えよ。Aさん(52歳、男性)は、妻と会社員の娘と3人で暮らしている。Aさんは2年前に職場を解雇され、再就職先を探している。以前から飲酒する機会は多かったが、解雇後は朝から酒を飲み続け、妻が止めるように言っても聞き入れなかった。Aさんは、3か月前に自宅近くの診療所でアルコール性肝硬変と診断され、断酒を勧められたが実行できずにいた。Aさんは、妻に伴われて専門医療機関を受診し、アルコール依存症と診断された。Aさんは、自分がアルコール依存症であることを認めず「酒を減らせば問題ない」と言って説明を聞こうとしない。家族への看護師の対応で適切なのはどれか

①Aさんの就職活動に家族が協力するように提案する

②Aさんの飲酒量を家族が記録しておくように指示する

③どのような対応がAさんの治療意欲を阻害するかについて説明する

④Aさんが治療を拒否している間は、家族にできることはないと伝える

看護師国家試験 第101回午後

119)Aさんは黄疸がみられるようになったことをきっかけに、アルコール依存症の治療を受けることになった。妻は、これまで1日中酒ばかり飲んでいた。Aさんに対する強い不満を看護師に話した。看護師から妻への助言で最も適切なのはどれか

①家にある酒類はすべて捨てるように話す

②Aさんの代わりに家計を支えるように話す

③Aさんに飲酒の害を再度伝えることを提案する

④家族のためのセルフヘルプグループへの参加を勧める

看護師国家試験 第101回午後

120)ある受診日に、Aさんは「3か月お酒を飲まないでいましたが、昨日また飲んでしまいました」と話した。看護師は、それまで断酒を続けたAさんの努力を認めた。次に、看護師がAさんに話す内容で適切なのはどれか

①「意志を強く持たないといけません」

②「昨日はなぜ飲みたくなったのですか」

③「3か月頑張ったから、少しくらいは大丈夫です」

④「家族の信頼を失うようなことをするのは止めましょう」

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