第103回看護国試

【2022年最新版】第103回看護師国家試験午前③

平成26年2月16日(日)に実施された第103回看護師国家試験

厚生労働省ホームページ(第100回保健師国家試験、第97回助産師国家試験、第103回看護師国家試験及び第103回看護師国家試験(追加試験)の問題および正答について)を参考に編集・作成

看護師国家試験 第103回の午前100~108

看護師国家試験 第103回午前

100)次の文を読み100〜102の問いに答えよ。Aさん(85歳、男性)は、5年前に脳梗塞を発症し右片麻痺があり、要介護3の認定を受けた。Aさんの子どもは遠方に住んでおり、腰痛のあるAさんの妻(80歳)が1人で介護している。Aさんは、週2日通所介護を利用している。Aさんの妻は「夜中にオムツを替えるために毎日起こされ、腹が立ちます」と通所介護の送り迎えを担当している看護師に訴えた。最初にAさんの妻へ話しかける言葉で適切なのはどれか

①「主治医に相談しましょう」

②「これまで通り頑張りましょう」

③「夜眠れないと本当に大変ですね」

④「Aさんはもっとつらいと思いますよ」

看護師国家試験 第103回午前

101)Aさんに優先されるサービスはどれか

①訪問入浴介護

②夜間対応型訪問介護

③特定施設入居者生活介護

④認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム

看護師国家試験 第103回午前

102)3年後、Aさんは誤嚥性肺炎で入退院を数回繰り返したことからADLが低下し、要介護5になった。そのため、Aさんの妻の腰痛が悪化し、Aさんは介護老人福祉施設に入所した。入所後1か月が経過し、Aさんは発熱、傾眠傾向が続いている。Aさんの妻は医師から死期が近いと説明を受け動揺した。Aさんの妻は「自宅で看取ることができず、夫に悪いと思っています」と施設の看護師に話した。Aさんの妻への声かけで最も適切なのはどれか

①「あなたがしっかりしましょう」

②「自宅で看取るようにしましょう」

③「長い間、十分介護をしてきましたよ」

④「私たちが看取りますので大丈夫ですよ」

看護師国家試験 第103回午前

103)次の文を読み103〜105の問いに答えよ。Aちゃん(1歳0か月、女児)は、つかまり立ちをしようとしてテーブルの上に手をかけたところ、熱い味噌汁の入ったお椀(わん)をひっくり返して前胸部と右前腕に熱傷を負ったため母親とともに救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは、体温36.8℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、血圧90/60mmHgであり、機嫌が悪く泣いている。Aちゃんの前胸部と右前腕には発赤と一部に水疱がみられ、看護師が創部に軽く触れると激しく泣いた。Aちゃんの熱傷の受傷深度として考えられるのはどれか

①I度

②浅達性II度

③深達性II度

④III度

看護師国家試験 第103回午前

104)Aちゃんは、創部の処置と経過観察のため入院した。処置室で点滴静脈内注射と創部の処置を医師1人と看護師2人で行うことになった。看護師がAちゃんの母親に同席するよう促すと「かわいそうで見ていられるか不安です」と話した。母親のつらさを受け止めた後の対応で適切なのはどれか

①「Aちゃんがかわいそうですよ」

②「Aちゃんはもっとつらいですよ」

③「Aちゃんが頑張る姿を見届けるべきですよ」

④「Aちゃんにとってお母さんが支えになりますよ」

看護師国家試験 第103回午前

105)Aちゃんの創部は治癒傾向にあり、退院して外来で処置を継続することになった。Aちゃんの母親は「子どもに痛い思いをさせてしまいました。私が気を付けないといけませんね」と話している。家庭内での事故予防について、Aちゃんの母親に指導する内容として優先度が高いのはどれか

①調理の工夫

②重症事故事例の提示

③1歳児の行動の特徴

④Aちゃんへの説明の方法

看護師国家試験 第103回午前

106)次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aちゃんは、在胎37週0日に正常分娩で体重3,200gで出生した。Aちゃんのアプガースコアは1分後9点、5分後10点であった。出生時は、体温37.1℃、呼吸数42/分、心拍数154/分であり、頭部に産瘤があった。Aちゃんの両親の血液型はB型Rh(+)である。生後1日Aちゃんは、体重3,100g、体温37.0℃、呼吸数38/分、心拍数142/分で、皮膚に黄染はみられない。Aちゃんは看護師の手指が手掌に触れると握り締めた。オムツ交換時には、暗緑色の便が少量みられた。Aちゃんの状態として考えられるのはどれか

①早産児である

②頻脈がみられる

③移行便がみられる

④把握反射がみられる

⑤生理的体重減少の範囲である

④⑤

看護師国家試験 第103回午前

107)生後3日Aちゃんは母乳をよく飲み、体重3,050g、体温37.2℃、呼吸数34/分、心拍数136/分である。昨日は排尿6回、排便4回であった。Aちゃんの母親は、Aちゃんの顔の黄染を心配している。Aちゃんの血液検査データは血清総ビリルビン13mg/dlである。Aちゃんの母親への説明で適切なのはどれか

①「生理的な黄疸です」

②「早発性の黄疸です」

③「光線療法を受けると思います」

④「頭のこぶで黄疸が強くなります」

看護師国家試験 第103回午前

108)生後5日、午前9時に沐浴が行われた。Aちゃんは、体重3,210g、体温36.9℃、呼吸数36/分、心拍数138/分である。昨日は排尿7回、排便5回であった。眼脂は認めない。午前11時に母児ともに退院予定である退院前のAちゃんへの処置で優先度が高いのはどれか

①殿部の清拭

②哺乳量の測定

③抗菌薬の点眼

④ビタミンK2シロップの与薬

看護師国家試験 第103回の午前109~120

看護師国家試験 第103回午前

109)次の文を読み109〜111の問いに答えよ。Aさん(25歳、初産婦)は、妊娠40週0日に3,600gの女児を正常分娩した。出血量は250ml、持続した出血はない。分娩後、Aさんは児を見て「かわいい」と言い、授乳している。乳管口の開口数は左右1本ずつである。分娩2時間後、子宮底の位置は臍下1横指で、硬度は良好であった。産褥1日Aさんは「トイレに行ったら、小さい血の塊が1個出ました」と訴えた。看護師が観察すると、Aさんは、体温36.5℃、脈拍60/分であった。子宮底の位置は臍上1横指で、硬さは昨日より軟らかくなっていた。乳管口の開口数は左右2本ずつである。このときのAさんへの対応で優先度が高いのはどれか

①人工乳を勧める

②腹部の温罨法をする

③ベッド上の安静を勧める

④子宮底の輪状マッサージをする

看護師国家試験 第103回午前

110)産褥3日Aさんの体調は回復してきているが「急にお乳全体が張ってきて痛い」と言う。看護師が観察するとAさんは体温37.0℃、脈拍70/分であった。授乳前は両乳房が腫脹し、乳管口の開口数は左右4本ずつあり、移行乳がみられた。授乳後は両乳房の腫脹が軽減した。Aさんの状態として考えられるのはどれか

①乳腺炎

②産褥熱

③乳房緊満

④乳管閉塞

看護師国家試験 第103回午前

111)産褥5日母児ともに経過は順調で、本日、退院予定である。Aさんの乳汁分泌は良好で自律授乳をしており、1回の授乳時間は15分である児は3,690g、昨日は排尿8回、排便4回であった。Aさんは「家に帰っても、このまま母乳で育てたい」と言うこのときの看護師のAさんへの説明で正しいのはどれか

①1日6回の授乳にする

②昼間は乳房に冷湿布をする

③蛋白質を多く含む食品を摂る

④児の排尿は1日1回あればよい

看護師国家試験 第103回午前

112)次の文を読み112〜114の問いに答えよ。Aさん(35歳、女性)は、右肋骨の骨折で2日前に整形外科病棟に入院した。上半身に多数の内出血のあとがあり、受け持ち看護師がAさんに話を聞いた。Aさんは、夫は機嫌が悪いと暴力を振るい、時には投げ飛ばすこともあり、今回も夫に殴られて骨折したと話した。Aさんは、毎日面会に来る夫に非常におびえており「今話したことは夫には絶対に言わないでほしい。骨折の処置だけしてください」と言う。Aさんは専業主婦で夫と2人で暮らしており、近くに親類や知り合いはいない。受け持ち看護師の対応で適切なのはどれか

①夫にも事情を確認する

②夫の暴力について今後は話題にしない

③Aさんから夫に暴力をやめるように伝えることを勧める

④病院から警察に通報する必要があることをAさんに伝える

看護師国家試験 第103回午前

113)Aさんには、不眠や急におびえたように震え出す様子がみられた。鎮痛薬を増量したが、骨折による痛みは全く軽減していない。睡眠薬も開始したが、不眠も改善していない。受け持ち看護師はどのように対応したらよいか分からず、リエゾン精神看護を専門とする看護師に相談した。リエゾン精神看護を専門とする看護師の介入として適切なのはどれか

①Aさんと夫が話し合う場を設定する

②精神科病棟への転棟を看護師長に指示する

③リラクセーション法による介入を受け持ち看護師と計画する

④睡眠薬の増量を主治医と相談するよう受け持ち看護師に伝える

看護師国家試験 第103回午前

114)Aさんの今後の治療に向けて、病院内でチームを編成することになったチームに組み入れる専門職で優先度が高いのはどれか

①栄養士

②理学療法士

③作業療法士

④心理専門職

看護師国家試験 第103回午前

115)次の文を読み115〜117の問いに答えよ。Aさん(58歳、男性)は、3年前に直腸癌と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後Aさんは直腸癌を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部の癌性疼痛を訴えたため、疼痛をコントロールする目的で入院していた。Aさんは「自宅で療養したい痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない」と在宅療養を希望した。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し、食事は食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少している。Aさんの家族は56歳の妻と他県で仕事をしている。長女である。Aさんは退院後、訪問診療と訪問看護を利用することになった。訪問看護師が、Aさんと家族に説明する内容で適切なのはどれか

①「お風呂に入るのはやめましょう」

②「自宅ではベッド上で安静にしてください」

③「ストーマのパウチの交換をお手伝いします」

④「ストーマがあるので副作用の便秘は心配ありません」

看護師国家試験 第103回午前

116)退院後、Aさんは痛みが強くなってきた医師はオキシコドン塩酸塩を増量したが、Aさんは眠気が強くなり「薬を飲みたくない」と訴えた。そのため、フェンタニル貼付剤に切り替え、レスキューとしてモルヒネ塩酸塩が処方された。訪問看護師によるAさんの家族への指導で適切なのはどれか

①保管用の金庫を準備する

②フェンタニル貼付剤は痛みのある部位に貼る

③フェンタニル貼付剤は痛みが出始めたら交換する

④残ったオキシコドン塩酸塩は医療機関に返却する

看護師国家試験 第103回午前

117)Aさんの傾眠傾向が強まり、時々無呼吸がみられるようになった。Aさんは食事や水分の摂取量は少ないが、疼痛を訴えることはない。Aさんの妻は「できればこのまま自宅でみていきたい」と話している。Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応として適切なのはどれか

①高カロリー輸液の開始を医師と相談する

②24時間の継続した観察をAさんの家族へ指導する

③仕事を辞めて介護を行うようにAさんの長女を説得する

④今後起こりうる身体症状の変化をAさんの家族へ説明する

看護師国家試験 第103回午前

118)次の文を読み118〜120の問いに答えよ。Aさん(65歳、男性)は、大動脈弁狭窄症で大動脈弁置換術が実施された。術後2日、Aさんは集中治療室に入室中であるAさんは中心静脈ライン、心嚢・縦隔ドレーン、胸腔ドレーン、動脈ライン、3本の末梢静脈ライン、膀胱留置カテーテルが挿入されている。Aさんの意識は清明で、呼吸状態、循環動態は安定しているが、挿入されているライン類を気にする様子がみられる。ライン類の抜去事故を予防するための看護師の対応として最も適切なのはどれか

①ラインを挿入している上肢をシーネで固定する

②抜去できるラインはないか医師に相談する

③1時間毎にAさんの状態を観察する

④鎮静薬を使用する

看護師国家試験 第103回午前

119)術後3日Aさんは、術後のバイタルサインも安定しているため、一般病室に転室となった。現在は末梢静脈ラインと胸腔ドレーンが挿入されている。Aさんのドレーン管理について正しいのはどれか

①ドレーンバッグは挿入部より高い位置で保持する

②体位変換時は胸腔ドレーンをクランプする

③持続的に陰圧となっているか観察する

④ドレーンのミルキングは禁忌である

看護師国家試験 第103回午前

120)転室後もAさんの状態は安定しており、歩行を開始することになった安全管理対策として適切なのはどれか

①胸腔ドレーン挿入中は病室内歩行とする

②胸腔ドレーン挿入中に歩行する時は看護師を呼ぶように伝える

③末梢静脈ライン挿入中は看護師が同伴して歩行する

④不整脈が出現しても気分不快がなければ歩行を継続する

第103回 看護師国家試験へ戻る

あすぶたの過去問ノック!第103回看護師国家試験ページへ戻る

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


error: Content is protected !!