第105回看護国試

【2022年最新版】第105回看護師国家試験午後③

平成28年2月14日(日)に実施された第105回看護師国家試験

厚生労働省ホームページ(第102回保健師国家試験、第99回助産師国家試験、第105回看護師国家試験の問題および正答について)を参考に編集・作成

看護師国家試験 第105回の午後100~108

看護師国家試験 第105回午後

100)次の文を読み100〜102の問いに答えよ。Aさん(81歳、女性)は、6年前にレビー小体型認知症と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、細菌性肺炎と診断され入院した。呼吸器疾患の既往はない。入院時にみられる所見はどれか

①樽状胸郭

②呼気の延長

③粗い断続性副雑音

④高調性連続性副雑音

看護師国家試験 第105回午後

101)入院当日、抗菌薬の点滴静脈内注射が開始された。投与開始直後からAさんが輸液ラインを指し「虫がいる」と大きな声を上げている。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか

①虫がいないことを説明する

②点滴静脈内注射を中止する

③Aさんをナースステーションに移動する

④輸液ラインをAさんから見えない状態にする

看護師国家試験 第105回午後

102)入院後7日、症状が軽快し明日退院することが決まった。消灯前にAさんが部屋にいないため探すと、小刻みにすり足で歩いているところを発見した。看護師がどうしたのか質問すると「そこに小さい子どもがいるので見に行きたい」と、思いつめた表情で話した。このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか

①転倒の危険を説明する

②行きたい場所へ付き添う

③子ども時代の思い出を尋ねる

④子どもはどこかへ行ってしまったと説明する

看護師国家試験 第105回午後

103)次の文を読み103〜105の問いに答えよ。Aちゃん(11歳、女児)は、両親と3人で暮らしている。3週前から疲労感を訴え昼寝をするようになった。そのころから夜間に尿意で起きてトイレに行くようになり、1日の尿の回数が増えた。2日前から食欲がなくヨーグルトや水分を摂取していたが、今朝から吐き気と嘔吐とがあり水分も摂れない状態になったため、母親とともに受診した。血液検査データは、赤血球580万/μL、Hb13.9g/dL、Ht44%、白血球9,500/μL、尿素窒素31mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、Na141mEq/L、K4.8mEq/L、Cl94mEq/L、随時血糖900mg/dL。動脈血ガス分析は、pH7.21、BE-12.3、HCO3-10.9mEq/L。尿検査は、尿糖2+、尿ケトン体3+であった。Aちゃんは1型糖尿病の疑いで入院した。入院時のバイタルサインは、体温37.3℃、呼吸数20/分、脈拍120/分、整、血圧110/68mmHgであり、点滴静脈内注射が開始された。入院時のAちゃんの状態で注意すべき所見はどれか

①冷汗

②浮腫

③悪寒

④意識障害

⑤皮膚の弾力性の低下

④⑤

看護師国家試験 第105回午後

104)Aちゃんは、インスリンの持続的な注入を開始し、3日後、血糖値が安定した。1型糖尿病と診断が確定しインスリン自己注射を始めることになった。ペン型注入器を用いて、毎食前に超速効型インスリンの皮下注射、21時に持効型溶解インスリンの皮下注射を行うという指示が出ている。Aちゃんと両親に対するインスリン自己注射の指導で適切なのはどれか

①インスリンを注射する部位は前回と違う部位に行う

②超速効型インスリンは単位数を変更せずに注射する

③食欲がないときは食後に超速効型インスリンを注射する

④血糖値が100mg/dL以下のときは持効型溶解インスリンの注射を中止する

⑤インスリンの注射をした後は針を刺した場所をよくもむ

①③

看護師国家試験 第105回午後

105)Aちゃん及び両親は、1型糖尿病の療養生活に必要な知識や手技を順調に獲得した。血糖値が良好にコントロールされたため、退院に向けてAちゃんと両親、主治医、担当看護師および学校の関係者との間でこれからの学校生活について話し合った。医療者から学校の関係者に伝える内容で最も適切なのはどれか

①「長距離走や水泳の授業は見学させてください」

②「宿泊を伴う校外活動は保護者の同伴が必要です」

③「教室内にインスリン注射を行う場所を設けてください」

④「家庭科の調理実習は同級生と違う献立にしてください」

⑤「手指の震えや強い空腹感があるときはブドウ糖の補食が必要です」

看護師国家試験 第105回午後

106)次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aさん(28歳、女性、会社員)は、結婚後1年で夫と2人で暮らしている。仕事上の役割も増えている。次回月経予定日を2週過ぎても月経がみられないため、勤務先近くの産婦人科クリニックを受診した。月経周期は28日型で、最終月経は3月2日から4日間であった。診察の結果、妊娠と診断された。3月と4月のカレンダーを示す。本日、4月14日のAさんの妊娠週数および日数を最終月経から求めよ。妊娠①週②日

① 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

② 0 1 2 3 4 5 6

⑥①

看護師国家試験 第105回午後

107)Aさんは医師から妊娠していると説明を受けた。Aさんは看護師に「初めての妊娠でうれしい。でも、任されている大きなプロジェクトが続けられなくなるため悲しくて、妊娠しなければよかったと思います」と話す。この時期のAさんの心理状態で最も適切なのはどれか

①錯乱状態である

②他罰的な感情がある

③マタニティブルーズである

④アンビバレント<両価的>な感情がある

看護師国家試験 第105回午後

108)Aさんの次回の受診は4週後になった。Aさんは「数日前から朝起きたときやおなかがすいたときに吐き気がします。次の受診までに私の体にどのような変化が起こるのでしょうか」と話した。看護師のAさんに対する説明で最も適切なのはどれか

①「体がかゆくなります」

②「おりものが多くなります」

③「仰向けで寝ていると気分が悪くなります」

④「下肢にけいれんが起こりやすくなります」

看護師国家試験 第105回の午後109~120

看護師国家試験 第105回午後

109)次の文を読み109〜111の問いに答えよ。Aさん(23歳、女性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。専門学校卒業後に就職し、仕事も順調であった。4か月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1か月ほど続いたが、通勤は続けていた。Aさんは2か月前から不眠を訴えるようになり、先月からは給料の全額を宝くじの購入に費やしてしまう行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。Aさんは、診察室では多弁であった。また、ささいなことで怒り出し、自分は病気ではないと治療を受けることを拒否した。意識は清明で見当識障害はみられなかった。Aさんは双極性障害と診断され医療保護入院をすることになった。入院時のAさんのアセスメントで正しいのはどれか

①躁状態

②緘黙状態

③錯乱状態

④せん妄状態

看護師国家試験 第105回午後

110)入院後2週が経過したAさんの携帯電話は母親が持ち帰っているため、Aさんは職場のことが気になると言って、毎日、病棟内の公衆電話から頻繁に会社の上司に電話をしている。看護師が面接をしたところ、今後への強い焦りの訴えが聞かれた。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか

①休養の必要性をAさんと再確認する

②仕事のことは考えないように伝える

③Aさんの上司にAさんの病状と行動との関連を説明する

④Aさんのテレホンカードをナースステーションで管理する

看護師国家試験 第105回午後

111)入院して2か月が経過し、Aさんは服薬による治療で多弁や易怒性などの症状が改善し、落ち着いて過ごせるようになった。Aさんは治療を継続する必要性についても理解している。看護師がAさんと家族への退院指導を行うことになった。退院指導における説明で最も適切なのはどれか

①「薬の管理は家族が行ってください」

②「今後も定期的な入院が必要になります」

③「Aさんの言動の変化に気を付けましょう」

④「服薬していれば再発することはありません」

看護師国家試験 第105回午後

112)次の文を読み112〜114の問いに答えよ。Aさん(19歳、男性、大学生)は、実家近くのアパートに1人で暮らしている。ある日、線路沿いの道を裸足で歩きながら険しい表情でカッターナイフを振り回し、ぶつぶつと独り言を言い続けていたことから警察に保護された。Aさんは、警察から連絡を受けた両親とともに精神科病院を受診したが「自分は命を狙われている」、「この人たちは自分の親じゃない」と言い、医療者に対しても拒否的な態度をとっている。診察の結果、Aさんは統合失調症と診断された。Aさんの頭髪は乱れ、食事や睡眠がとれていない様子であったため、そのまま医療保護入院をすることになった。入院当日にAさんの両親から情報収集する内容として、優先度が高いのはどれか

①Aさんの大学の出席状況

②両親がAさんと同居する可能性

③Aさんの子ども時代の両親の育て方

④Aさんの入院に対する両親の受け止め方

看護師国家試験 第105回午後

113)Aさんの入院後2週が経過した。Aさんの母親が疲れた表情で「Aはまだ誰かに殺されるのではないかと怖がっています。Aはなぜこんな病気になったのでしょうか。親としてどのようにAに接したらよいか分かりません」と担当の看護師に相談してきた。この時点でAさんの両親に勧めるのはどれか

①毎日の面会

②家族心理教育

③Aさんとの同伴での外出

④共同生活援助<グループホーム>の見学

看護師国家試験 第105回午後

114)入院後2か月が経過し、主治医からは退院の話も出始めた。Aさんは入院をきっかけに大学を休学している。Aさんの両親が「Aは学業の遅れを心配して、退院後すぐに復学したいと言っています。Aはすぐに復学できるのでしょうか」と相談してきた。看護師の説明として適切なのはどれか

①「復学の時期を大学に判断してもらいましょう」

②「復学できる状態になるまで退院を延期しましょう」

③「ご両親からAさんに焦らないよう説得してください」

④「まずは家庭での日常生活に慣れることから始めましょう」

看護師国家試験 第105回午後

115)次の文を読み115〜117の問いに答えよ。Aさん(58歳、男性)は、妻(55歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症と診断され椎弓形成術を受けた。リハビリテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受けている。現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺および膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレとを使用し、自分で行っている。Aさんへの訪問看護における身体状態の観察で、疾患に関連して最も重要なのはどれか

①排尿状態

②上肢の筋力

③嚥下の状態

④外傷の有無

⑤下肢のしびれ

看護師国家試験 第105回午後

116)Aさんは1週前から排便がなく、センノシドを毎日就寝前に継続して内服している。訪問看護師が観察すると左腹部に便塊を触れ、腸蠕動音は微弱であった。Aさんは、2日間排便がないときはピコスルファートナトリウム水和物を適宜内服するよう医師に言われているが、以前に内服して下痢になったため内服していないと話す。看護師のAさんへの提案で適切なのはどれか

①「もう少し様子をみましょう」

②「下剤は2種類とも飲みましょう」

③「便意を感じたらトイレに座りましょう」

④「浣腸をしてもよいか医師に確認しましょう」

看護師国家試験 第105回午後

117)ある日、Aさんに軽度の歯肉出血および歯肉の腫脹がみられるようになった。疼痛はない。訪問歯科診療を受け、口腔ケアを徹底するよう促された。リハビリテーション病院に入院していたときは、自助具を利用して口腔ケアの練習をしていた。退院後は妻が口腔ケアを介助していたが、最近は仕事の帰りが遅く、Aさんは妻を待てずに寝てしまうと言う。また、Aさんは育児で疲れている長女には頼めないと話す。看護師のAさんへの提案で最も適切なのはどれか

①日中の口腔ケアを徹底する

②長女に口腔ケアを依頼する

③就寝時刻を遅くするよう提案する

④妻が夜に実施できる時間帯を検討する

⑤Aさんが自立してできる方法を検討する

看護師国家試験 第105回午後

118)次の文を読み118〜120の問いに答えよ。Aちゃん(4歳、男児)は、昨夜の土砂災害によって両親とともに小学校の体育館に避難している。母親は自分の両親の安否が不明なため眠ることができなかった。また、落ち着きがなく感情的になっている。父親はずっと毛布をかぶって横になっている。昼間のAちゃんは体育館の中を走り回っているまた、指しゃぶりをしながら両親の姿を気にしているが、近づいて甘えようとはしない。Aちゃんの反応で正しいのはどれか

①自我同一性の拡散

②急性ストレス障害

③外傷後ストレス障害<PTSD>

④注意欠陥多動性障害<ADHD>

看護師国家試験 第105回午後

119)Aちゃんの母親は自分の両親と連絡がとれた。避難所生活5日目、親子3人で過ごすことが多くなってきた。Aちゃんの活気がなくなってきている。地域の病院から派遣された看護師の対応で最も適切なのはどれか

①両親のAちゃんへの関わりを見守る

②Aちゃんと災害時のことを一緒に話す

③Aちゃんが他の子どもと遊べる機会をつくる

④災害時の様子を絵に描くようAちゃんに勧める

看護師国家試験 第105回午後

120)避難から3週後、Aちゃん家族は仮設住宅に移動が決定し、両親は忙しくしている。Aちゃんは1人で過ごすことが多く、絵本を持ってぼんやりとしていることが多い。母親からAちゃんの様子がいつもと違うと看護師に相談があった。母親への対応で最も適切なのはどれか

①引っ越しすることを説明するよう促す

②スキンシップの時間を増やすように促す

③すぐに専門医の外来を受診するよう促す

④子どもの反応は母親の関わりが原因だと話す

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