第107回看護国試

【2022年最新版】第107回看護師国家試験午前③

平成30年2月18日(日)に実施された第107回看護師国家試験

厚生労働省ホームページ(第105回保健師国家試験、第102回助産師国家試験、第107回看護師国家試験の問題および正答について)を参考に編集・作成

看護師国家試験 第107回の午前100~111

看護師国家試験 第107回午前

100)次の文を読み100〜102の問いに答えよ。Aちゃん(3歳、女児)は、父親(会社員)と母親(会社員)との3人暮らし。Aちゃんは、生後11か月のときに、卵による食物アレルギーと診断され、医師の指示で卵の除去食療法をしていた。保育所では卵を除去した給食が提供されている。Aちゃんは保育所の給食の時間に、隣の席の園児の卵が入ったおかずを摂取し、蕁麻疹と咳嗽が出現した。保育士に連れられて救急外来を受診した。Aちゃんは保育士に抱っこされ、「かゆい」と訴えており、咳込みがみられた。受診時に観察する項目で優先度が高いのはどれか

①体温

②心拍数

③腸蠕動音

④蕁麻疹の範囲

看護師国家試験 第107回午前

101)Aちゃんは、食物アレルギーによるアナフィラキシーと診断された。アドレナリンの筋肉内注射の後、点滴静脈内注射による補液と酸素吸入が開始された。バイタルサインは問題なく、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉99%であったが、経過観察のため入院となった。Aちゃんは「お母さんに会いたいおうちに帰りたい」と泣き始めた。母親は、保育所から連絡を受けて病院に到着し、医師から現在の病状について説明を受けた。母親は「Aは大丈夫ですか」と看護師に不安を訴えていた。母親への看護師の対応として最も適切なのはどれか

①入院中の生活の留意点を説明する

②父親が到着するまで待合室で待機してもらう

③来院時から現在までのAちゃんの様子を伝える

④A ちゃんが食物アレルギーと診断されたときの母親の思いを聴く

看護師国家試験 第107回午前

102)翌日、Aちゃんは症状が落ち着いたため退院することとなった。母親は「卵を除去した給食を出してもらっていたのですが、また今回の様なことが起こるのではないかと心配です」と不安な様子である。このときの母親への指導として最も適切なのはどれか

①「保育所はしばらくお休みしましょう」

②「給食内容を保育所の栄養士に相談しましょう」

③「今後の給食時の対応を保育士と相談しましょう」

④「保育所の園児に保育士からアレルギーについて説明してもらいましょう」

看護師国家試験 第107回午前

103)次の文を読み103〜105の問いに答えよ。在胎38週4日、骨盤位のため予定帝王切開術で出生した男児。看護師はインファントラジアントウォーマー下で児の全身を観察した。羊水混濁はなかった。身体所見: 身長49.0cm、体重2,900g、頭囲33.0cm、胸囲32.0cm。直腸温37.8℃、呼吸数55/分、心拍数150/分。大泉門は平坦、骨重積なし、産瘤なし、頭血腫なし。胎脂は腋窩にあり筋緊張は強く、四肢は屈曲位。皮膚は厚いうぶ毛は背中の1/2にあり。耳介は硬い。精巣は両側ともに完全に下降。外表奇形はなし。検査所見: Apgar〈アプガー〉スコアは1分後9点、5分後10点。臍帯動脈血pH7.30。この児のアセスメントで適切なのはどれか

①新生児仮死

②成熟児

③高体温

④水頭症

看護師国家試験 第107回午前

104)出生後2時間児のバイタルサインを確認したところ、直腸温37.5℃、呼吸数75/分、心拍数160/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉87%であった。心雑音はなし。鼻翼呼吸および呻吟がみられた。四肢末端にチアノーゼあり。この児の状態で考えられるのはどれか

①胎便吸引症候群〈MAS〉

②呼吸窮迫症候群〈RDS〉

③心室中隔欠損症〈VSD〉

④新生児一過性多呼吸〈TTN〉

看護師国家試験 第107回午前

105)日齢7。児の体重は2,930g(前日より30g増加)。バイタルサインは、腋窩温37.0℃、呼吸数50/分、心拍数140/分。大泉門は平坦。排尿7回/日、排便10回/日の普通便である。経皮的黄疸計による測定値12.5mg/dL。児の母親は母乳育児を希望している。母乳分泌量は良好で乳房トラブルはない。直接授乳を1日12回しており、搾乳や人工乳は哺乳していない。母親は看護師に「体重は生まれたときから30gしか増えていませんが、大丈夫でしょうか」と話した。母親への対応で最も適切なのはどれか”

①「乳房を温めましょう」

②「哺乳量を測りましょう」

③「搾乳も追加であげましょう」

④「このまま直接授乳を続けて良いですよ」

看護師国家試験 第107回午前

106)次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aさん(50歳、男性)は、23歳で統合失調症を発症し、精神科病院へ5回入院したことがある。1年前に、被害妄想が原因で隣人に暴力を振るい措置入院となった。入院後2か月で自傷他害の恐れは消失し、医療保護入院へ切り替えられたが、幻覚や妄想があり家族へ1日に何回も電話をかけていた。その後は家族へ電話をかける回数が減り、病棟での生活も安定してきた。幻聴は続いているが、自分の身の回りのことは自分で行えるようになった。作業療法も継続して参加できていることから、退院を検討することになった。Aさんの退院について、両親は「退院は反対入院前のように隣人とトラブルになるのではないかと不安です。私達も高齢になってきたので負担が大きいです」と話した。このときの両親への看護師の対応で適切なのはどれか

①退院後に活用できる社会資源について情報提供する

②Aさんの主治医に入院の継続を依頼するよう勧める

③Aさんの現在の病状を隣人に説明するよう勧める

④退院の承諾は家族の義務であることを伝える

看護師国家試験 第107回午前

107)その後もAさんの両親は、高齢であることを理由に自宅への退院には同意しなかった。Aさんの退院を計画的に進めるために行うことで適切なのはどれか

①精神医療審査会の開催

②入院診療計画書の修正

③行動制限最小化委員会の開催

④医療保護入院者退院支援委員会の開催

看護師国家試験 第107回午前

108)Aさんの退院については、アパートでの単身生活か、共同生活援助〈グループホーム〉での生活を目指すことになった。Aさんの精神科リハビリテーションを進めるにあたり、病棟看護師が連携する職種で最も優先度が高いのはどれか

①退院後生活環境相談員

②理学療法士

③介護福祉士

④栄養士

看護師国家試験 第107回午前

109)次の文を読み109〜111の問いに答えよ。Aさん(76歳、女性)は、長女(46歳、会社員)との2人暮らし。Aさんは5年前に2型糖尿病と診断された。1年前から血糖測定とインスリン自己注射を朝1回行っている。炊事は主にAさんが担当している。Aさんは、長女の帰宅に合わせて夕食を摂るため、夕食時間にばらつきがある。定期の外来受診時にAさんは「時々汗が出て手が震えることがあります」と外来看護師に相談した。Aさんのバイタルサインは、体温36.4℃、脈拍74/分、血圧128/80mmHg。身長154cm、体重68kgである。このとき、外来看護師がAさんに行う指導で適切なのはどれか

①糖質を含まない水分を摂取する

②労作後は食事摂取量を増やす

③決まった食事時間を設定する

④空腹感に応じて食事を摂る

看護師国家試験 第107回午前

110)1か月後、Aさんと一緒に外来を訪れた長女は「今までインスリンの治療は母に任せてきましたが、母は眼が見えにくく、インスリンの量が多い日があったようです。母が自己注射を続けられるように、私も手伝えればと思います」と外来看護師に話した。外来受診時、Aさんに末梢神経障害の症状は認められず、手指の動きに問題はなかった。Aさんがインスリン自己注射を行う上で、外来看護師が行う長女への助言で適切なのはどれか

①「インスリンの量は娘さんが一緒に確認しましょう」

②「血糖測定は娘さんが代わりに行いましょう」

③「注射の針はつけたままにしましょう」

④「注射の部位は上腕を選びましょう」

看護師国家試験 第107回午前

111)6か月後の外来受診時に、同席していた長女が「甘い物ばかり食べる母を叱ってしまいます」と外来看護師に話した。Aさんは黙って話を聞いていた。前回の受診から低血糖症状はなく、体重は3kg増加した。Aさんは日中テレビを観て過ごしていることが多い。外来看護師が別室で長女に提案する内容で最も適切なのはどれか

①「糖尿病食の作り方を覚えましょう」

②「厳しいことを言わないようにしましょう」

③「甘い物をAさんから見えない場所に置きましょう」

④「甘い物を食べてしまうAさんの気持ちを聞いてみましょう」

看護師国家試験 第107回の午前112~120

看護師国家試験 第107回午前

112)次の文を読み112〜114の問いに答えよ。Aさん(38歳、男性)23時ころ、徒歩で来院したAさんは胸を押さえ苦しそうに待合室で座っており、救急外来の看護師が声をかけると、Aさんは日本語を少し話すことができ、外出中に急に胸が痛くなったと話した。Aさんは英語は話せないようだった。Aさんは日本語学校の学生であり、Aさんの指定した番号に電話したところ、Aさんの妻につながり、日本語でのコミュニケーションが可能であった。妻は1時間後に病院に到着できるということだった。この病院には、夜間にAさんの母国語を話せる職員はいなかった。医師の診察までに救急外来の看護師が行う対応として適切なのはどれか

①Aさんの在留資格を確認する

②Aさんの母国の大使館に連絡する

③Aさんの理解度に応じた日本語で症状を聴取する

④妻が来院するまでAさんに待合室で待ってもらう

看護師国家試験 第107回午前

113)Aさんの妻が、Aさんの国民健康保険証を持って救急外来に到着した。妻から聴取した情報によると、Aさんは特に既往はないが、時々頭痛があり、母国で市販されていた鎮痛薬を常用していたとのことであった。心電図でST上昇が認められ、Aさんと妻は、医師から「入院して冠動脈造影〈CAG〉を受けないと命の危険があるかもしれない」と説明を受けた。しかし、Aさんは「たくさんの費用は支払えないし、学校を休むのが心配だ」と検査を受けることを拒んだ。このときの救急外来の看護師の説明で優先されるのはどれか

①検査の手順を説明する

②学校は退学にならないことを説明する

③宗教に応じた食事対応ができることを説明する

④医療費は国民健康保険が適用されることを説明する

看護師国家試験 第107回午前

114)入院後2日、冠動脈造影〈CAG〉が実施された。冠動脈に有意な狭窄はなく、Aさんは急性心外膜炎と診断された。胸痛に対して消炎鎮痛薬5日分処方された。処方された2日後、Aさんから「薬がなくなったので追加で処方して欲しい」と病棟看護師に依頼があった。看護師の対応で優先されるのはどれか

①Aさんの痛みの程度を確認する

②医師に鎮痛薬の増量を相談する

③Aさんが以前常用していた鎮痛薬の用量を確認する

④Aさんが指示された用法を守れていないことを指摘する

看護師国家試験 第107回午前

115)次の文を読み115〜116の問いに答えよ。Aさん(82歳、男性)妻との2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準はランクJ。Aさんは搔痒感のために皮膚科を受診し、老人性皮膚搔痒症と診断され、抗ヒスタミン内服薬が処方された。身長165cm、体重55kg。Aさんの趣味は散歩で、毎日1km程度を歩いている。初診から1か月後、皮膚科の外来でAさんは「薬を飲み始めてから、口の中が渇いて食べにくい」と話した。この状況から、Aさんに障害が起きていると考えられる摂食・嚥下の段階はどれか

①先行期

②準備期 

③咽頭期

④食道期

看護師国家試験 第107回午前

116)Aさんは「食べにくくてあまり食事が摂れていない階段の昇り降りをしたり、10分以上歩いたりすると疲れてしまい、あまり外に出なくなった」と言う。体重は1か月間で2kg減少していた。他に自覚症状はなく、血液検査の結果は、血清蛋白の低下の他に異常はなかった。このときのAさんに出現している現象として最も考えられるのはどれか

①脱水

②筋肉量の減少

③胃酸の分泌増加

④関節可動域〈ROM〉の制限

看護師国家試験 第107回午前

117)次の文を読み117、118の問いに答えよ。Aさん­(31歳、初産婦)妊娠40週1日。Aさんは午前5時に、陣痛間欠10分、陣痛発作10秒となり入院した。入院時の内診所見は子宮口1cm開大で、未破水であった。Aさんは、午後2時に子宮口が4cmまで開大し、破水した。このときの胎児心拍数陣痛図の情報で正しいのはどれか

①陣痛間欠4分

②陣痛発作10秒

③母体脈拍数50/分

④胎児心拍数基線150〜160bpm

看護師国家試験 第107回午前

118)このとき、Aさんは陣痛のたびに緊張して身体を固くし、痛みがないときは眠そうにしている。昼食は、プリン1個と牛乳1本を摂っている。Aさんは「赤ちゃんは、なかなか生まれないですね」と疲れた表情で看護師に話す。このときのAさんへの対応として適切なのはどれか

①「陣痛に合わせていきんでみましょう」

②「眠いときは眠るようにしましょう」

③「階段の昇り降りをしましょう」

④「お風呂に入ってみましょう」

看護師国家試験 第107回午前

119)次の文を読み119、120の問いに答えよ。Aさん(17歳、高校生)。身長158cm、体重48kg。Aさんは最近、月経時に下腹部痛が繰り返し出現し、寝込むことが多くなった。心配した母親と一緒に、Aさんは産婦人科クリニックを受診し、医師から機能性月経困難症と診断された。既往歴に特記すべきことはない。Aさんの下腹部痛についての説明で適切なのはどれか

①プロスタグランディンの過剰産生によって起こる

②無排卵性の月経によって起こる

③卵巣内のうっ血によって起こる

④経血の流出によって起こる

看護師国家試験 第107回午前

120)Aさんは「次の月経からは、痛みがあれば、処方された鎮痛薬を飲むようにします。部活動で毎日ジョギングをしていますが、その他に日常生活で気を付けることを教えてください」と看護師に聞いてきた。このときの看護師の指導で適切なのはどれか

①運動量を増やす

②下腹部を温める

③葉酸を含む食品は控える

④腰部のマッサージは控える

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