第109回看護国試

【2022年最新版】第109回看護師国家試験午前③

R2.2.16(日)に実施された第109回看護師国家試験

厚生労働省ホームページ(第106回保健師国家試験、第103回助産師国家試験、第109回看護師国家試験の問題および正答について)を参考に編集・作成

看護師国家試験 第109回の午前100~111

看護師国家試験 第109回午前

100)次の文を読み100〜102の問いに答えよ。Aさん(80歳、男性)は、妻(80歳)と2人暮らし。血管性認知症でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2。普段は妻がAさんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のAさんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。Aさんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。Aさんへの歩行指導で適切なのはどれか

①歩行時の方向転換は素早く行うようにする

②目線を足元に向けて歩くようにする

③足踏みをしてから歩くようにする

④歩行時はすり足で歩くようにする

看護師国家試験 第109回午前

101)入所初日の夜、Aさんはトイレに行った後、入所者Bさんの部屋に入ったという夜勤者からの申し送りがあった。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか

①Aさんの部屋の前にAさんが認識しやすい目印を掲示する

②夜間は2時間ごとにAさんを起こしてトイレに誘導する

③夜間は尿器を使用することをAさんに勧める

④AさんとBさんの部屋を入れ替える

看護師国家試験 第109回午前

102)Aさんは「もっと歩けるようになりたい。妻の負担にならずに生活できるようになりたい」と話している。退所後にAさんが利用する介護給付におけるサービスで最も適切なのはどれか

①訪問介護

②療養通所介護

③通所リハビリテーション

④認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)

看護師国家試験 第109回午前

103)次の文を読み103〜105の問いに答えよ。A君(­8歳、男児、小学3年生)は、父親(­40歳、会社員)と母親­(38歳、主婦)との3人暮らし。多飲と夜尿を主訴に小児科を受診した。尿糖4+のため、Ⅰ型糖尿病の疑いで病院に紹介され、精密検査を目的に入院した。A君は身長123cm、体重27.5kg­(1か月前の体重は29.5kg)。入院時のバイタルサインは、体温36.9℃、脈拍100/分、血圧98/42mmHg。随時血糖300mg/dL、HbA1c9.3%、抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)抗体陽性。尿糖4+、尿ケトン体3+。血液ガス分析pH7.02であった。入院時に確認する症状はどれか

①咳嗽

②腹痛

③浮腫

④発疹

⑤意識レベル

②⑤

看護師国家試験 第109回午前

104)入院後、インスリンの持続点滴静脈内注射が開始された入院後3日に血糖値が安定し、インスリンの持続点滴静脈内注射が中止された。ペン型注射器によるインスリン療法が開始され、看護師は母親とA君に自己血糖測定とインスリン自己注射について説明した。A君は「自分で注射するなんてできない」と言ってインスリン自己注射の練習が進まない。A君への看護師の対応で最も適切なのはどれか

①インスリン自己注射の必要性を繰り返し説明する

②A君が納得するまで母親にインスリン注射をしてもらう

③インスリン自己注射ができるようになったら退院できると話す

④インスリン自己注射をしている同年代の糖尿病患児と話す機会を作る

看護師国家試験 第109回午前

105)A君と母親は、自己血糖測定とインスリン自己注射に関する手技を身につけて退院し、外来通院となった。退院後2か月、A君と母親が定期受診で来院した際、看護師がA君に生活の様子を尋ねたところ「学校では血糖測定もインスリン注射もやっているよ。給食は楽しみで好き嫌いなく食べているよ」と話した。母親は「帰宅時に時々手の震えや空腹感を訴え、血糖を測定すると60mg/dL台のことがあり、自分で補食を選んで食べています。なぜ日によって低血糖になることがあるのでしょうか」と話している。看護師がA君の低血糖の原因をアセスメントする際に優先して収集すべき情報はどれか

①インスリン自己注射に対するA君の認識

②学校内でインスリン自己注射を行う場所

③学校での運動量

④給食の摂取量

看護師国家試験 第109回午前

106)次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aさん(­28歳、初妊婦)は、夫­(30歳、会社員)と2人暮らし。妊娠37週0日で妊婦健康診査のため来院した。身長160cm、体重62kg(­非妊時体重54kg)。血圧122/74mmHg。Hb12.1g/dL、Ht36%。尿蛋白­(-)、尿糖­(-)。下肢に軽度の浮腫を認める。子宮底長32cm、推定胎児体重2,810g。Aさんは「1時間に2、3回お腹が張ることがありますが、休んでいるとおさまります」と言う。このときのAさんの状態で正しいのはどれか

①陣痛発来

②正常な妊娠経過

③胎児発育不全(FGR)

④妊娠高血圧症候群(HDP)

看護師国家試験 第109回午前

107)妊婦健康診査後、Aさんは「数日前から頻回に尿意を感じるようになり、夜間もトイレへ行くために目が覚め、よく眠れない」と看護師に訴えてきた。Aさんに排尿時痛および残尿感はない。Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか

①水分摂取を促す

②骨盤底筋群の運動を促す

③分娩後には改善する可能性が高いと説明する

④睡眠薬の処方について医師に相談すると伝える

看護師国家試験 第109回午前

108)Aさんは「初めての育児なので不安です実家の母が手伝いに来てくれる予定ですが、夫は忙しくていつも22時ころにならないと帰ってきません」と言う。Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか

①「新生児訪問指導の時に相談してください」

②「夫に早く帰ってきてもらうよう相談してください」

③「実母以外にも手伝ってくれる人をみつけましょう」

④「育児について不安に思っている内容を一緒に確認しましょう」

看護師国家試験 第109回午前

109)次の文を読み109〜111の問いに答えよ。在胎39週4日で、正常分娩で出生した。児出生体重3,000g、身長48.0cm。出生直後、児に付着していた羊水をふき取り、インファントラジアントウォーマーの下で観察を行った。体温37.5℃、呼吸数56/分、心拍数150/分、呼吸音は異常なし。看護師は観察を終え、温めておいたベビー服を着衣させ、同様に温めておいた寝具を用いて準備をしたコットに児を寝かせた。コットは壁際や窓辺を避け、空調の排気口からの風が当たらない場所に配置した。看護師が児の体温保持のために行ったことと、それにより予防される熱の喪失経路との組合せで正しいのはどれか

①羊水をふき取ったこと—蒸散

②観察をインファントラジアントウォーマーの下で行ったこと—対流

③温めたベビー服と寝具を用いたこと—輻射

④風が当たらない場所にコットを配置したこと—伝導

看護師国家試験 第109回午前

110)生後1日。児の状態は、体温37.0℃、呼吸数48/分、心拍数120/分、呼吸音は異常なし。体重2,850g出生後から現在までの状態は安定していた。母親も分娩時の疲労から回復し、産後の状態も安定しているため、母児同室を開始することとなった。この施設では、自律授乳を行っている母親へのオリエンテーションの内容で適切なのはどれか

①「新生児室へ行く時は、赤ちゃんをコットに寝かせて移動してください」

②「沐浴の時は、赤ちゃんのネームバンドを外しましょう」

③「赤ちゃんの体温は1時間おきに測ってください」

④「授乳は3時間ごとにしてください」

看護師国家試験 第109回午前

111)生後3日看護師が朝の観察を行った時の児の状態は、体温37.0℃、呼吸数40/分、心拍数130/分体重2,680g。顔面と胸部の皮膚に黄染が認められる。その他の部位は淡紅色である手関節と足関節の皮膚に落屑がある。尿は6回/日、便は2回/日で移行便である。児の状態で生理的特徴から逸脱しているのはどれか

①体温

②呼吸数

③皮膚色

④体重減少率

⑤皮膚の落屑

看護師国家試験 第109回の午前112~120

看護師国家試験 第109回午前

112)次の文を読み112〜114の問いに答えよ。Aさん(­男性、26歳、会社員)は、高校時代に自閉症スペクトラム障害の診断を受け、外来通院をしながら仕事を続けていた。これまでの職場ではストレスが少なく、規則正しい生活ができていた。しかし、1か月前に新しい職場に異動になってから生活が不規則となり、数日前より無断欠勤が続いている。同居している家族に対してAさんは「家にいると仕事のことばかり考えてしまい眠れない。食欲もないし、環境を変えてゆっくり休みたい」と話したため、Aさんは家族とともに精神科外来を受診し、休養目的で任意入院することになった。看護師が入院時に聴取する情報で優先度が高いのはどれか

①業務量の変化

②職場での人間関係

③最近1か月の生活状況

④無断欠勤に対する親の反応

看護師国家試験 第109回午前

113)入院中のAさんは、面会や検査等の予定が急に変更になると混乱し、看護師に対して予定を繰り返し確認することがあった。このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか

①文字や図を用いて説明する

②確認を繰り返す理由を尋ねる

③複数の情報を同時に提供する

④状況を考えて行動するよう説明する

看護師国家試験 第109回午前

114)入院後1か月、Aさんは十分な休養が得られた。退院後の職場復帰にあたり、Aさんから「仕事がうまくいかないと、すごく混乱して落ち着かなくなってしまうそうなった時はどうしたら良いか」と看護師に相談があった。Aさんへの助言で適切なのはどれか

①「混乱するAさんを職場の人がどう見ているか想像しましょう」

②「多くの人からアドバイスをもらいましょう」

③「混乱した原因を周囲の人に説明しましょう」

④「1人で落ち着ける場所に移動しましょう」

看護師国家試験 第109回午前

115)次の文を読み115〜117の問いに答えよ。Aさん­(57歳、男性)は、妻­(55歳)と長女(­28歳)の3人暮らし。4年前に直腸癌と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、Aさんは直腸癌を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部のがん痛を訴えたため、痛をコントロールする目的で入院した。主治医からAさんと家族に余命4か月程度と告知され、Aさんは「痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない。自宅で好きなことをして過ごしたい」と話している。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し、痛みがなければ日常生活動作(ADL)は、ほぼ自立している。Aさんは退院後に訪問診療と訪問看護を利用することになり、今後の支援の方向性を確認するため、退院前にAさんと家族も参加するカンファレンスを開催した。カンファレンスで確認する内容で最も優先度が高いのはどれか

①看取りの場所

②ストーマパウチの交換方法

③訪問リハビリテーションの必要性

④退院後の生活でAさんが行いたいこと

看護師国家試験 第109回午前

116)退院後、Aさんは痛みが強くなってきたため、主治医はオキシコドン塩酸塩を増量したが、Aさんは眠気が強くなり「薬を飲みたくない」と訴えた。そのため、フェンタニル貼付剤に切り替え、レスキュー薬としてフェンタニルクエン酸塩舌下錠が処方された。訪問看護師によるAさんの家族への痛緩和のための薬物療法の指導で適切なのはどれか

①副作用で便秘が生じた場合には貼付しない

②残ったオキシコドン塩酸塩は自宅で保管する

③レスキュー薬は使用間隔を気にせず使用してよい

④フェンタニル貼付剤の交換時に家族が貼付面に触れないようにする

看護師国家試験 第109回午前

117)退院後3か月Aさんの食事や水分の摂取量は減り、徐々に傾眠傾向になってきた。Aさんの妻は訪問看護師に「少し怖いが、できればこのまま自宅で看ていきたい」と話した。Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応で適切なのはどれか

①高カロリー輸液の開始を医師と相談する

②Aさんの清潔ケアは看護師が行うことを妻に伝える

③今後起こりうるAさんの状態の変化を妻に説明する

④Aさんが亡くなるまで家族がそばを離れないように伝える

看護師国家試験 第109回午前

118)次の文を読み118〜120の問いに答えよ。Aさん(­75歳、女性)は、脂質異常症と高血圧症で通院中で、定期受診のため、外来待合室で順番を待っていた。Aさんは、待合室の雑誌を取ろうと立ち上がり、歩こうとしたところ、右足が思うように動かず引きずって歩いた。外来看護師が声をかけると、Aさんは「らいじょうぶ」と返答したが、ろれつが回らなかった。この時のAさんの症状はどれか

①痙縮

②失語

③構音障害

④パーキンソニズム

看護師国家試験 第109回午前

119)検査の結果、Aさんは左脳の運動野に脳梗塞を発症していることが分かった。Aさんは3週間の入院治療を経て転院し、2か月間のリハビリテーションを行うことになった。転院先の医療機関に提供する情報で最も優先するのはどれか

①診療情報提供書

②要介護認定の申請書

③医療相談員の相談記録

④使用中の車椅子の機種

⑤身体障害者手帳の申請書

看護師国家試験 第109回午前

120)Aさんは、2か月間のリハビリテーションの結果、健側をつかってベッド上で端坐位ができるようになり、補装具をつければ軽介助で歩行できる状態まで回復した。退院後はベッド柵をつけた介護用ベッドを設置し、自宅で生活をする予定である。Aさんが自宅で使用する介護用ベッドの柵の配置を図に示す。ベッド柵の配置で適切なのはどれか

①1. ②2. ③3. ④4.

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あすぶた
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